雑記などのコラムです。
「怪我について」
スポーツ(特にテコンドー等の格闘技)をやっている人なら誰でも一度は経験した事があると思いますが、
「怪我」について触れてみたいと思います。
私自身、昨年から怪我に悩まされ、処置の仕方が悪かったばっかりに、
長期にわたって満足に練習すら出来ない状態になってしまいました。
私の体験を元に、怪我についてのコラムをまとめてみましたので、
道場のみなさんが私のような事態にならないためにも、
怪我についての知識を持ち、万が一怪我をした場合でも、一日も早く練習に復帰出来るよう、
役立ててくれれば幸いです。

●怪我の種類
「怪我をしてしまった!!・・まあでもほっときゃ治るだろ」
こんな考えの人は多いのではないでしょうか?(自分もそうでしたが・・)
軽症であればほっといて治る怪我もありますが、
放っておくと治療が長期に渡って長引いてしまう怪我もあります。

主に起こりやすい大きな怪我として以下があります。
捻挫 = 関節に稼動範囲を越えた圧力がかかったため、靭帯(じんたい)や腱を損傷した状態。
脱臼 = 関節が外れてしまった状態。
肉離れ = 筋肉を強く収縮したために、筋繊維が損傷した状態。
骨折 = 外部からの圧力により、骨が折れた状態。骨の一部がはがれてしまう剥離骨折(はくりこっせつ)や、運動のしすぎによる疲労骨折等もある。

これら4つの怪我をした場合、まず「重症」である。という認識を持ってください。
といっても自分がどの怪我をしたのか、その場で判断するのは難しい場合が多いので、
まずはなるべく早く病院で見てもらってください。
「病院に行くのは面倒臭い。」「これくらいの怪我なら大丈夫。」
と思う人が多いかもしれませんが、自分の怪我を知る事は何よりも大事です。
特に捻挫は軽症と思われがちですが、非常に厄介な怪我です。(私の怪我も捻挫でした)
病院へ行く少しばかりのお金と時間を惜しんだばっかりに、
数ヶ月間、満足に動けなくなる可能性もあります。
たとえ自分では軽症だと思っても、なるべく病院へ行くようにしましょう。

●怪我の処置
さて、怪我をしてしまったらまず何をすべきか。
怪我の処置の基本は「I.C.E.R」と呼ばれる方法です。

I(Ice) = 冷却
 → 俗に言うアイシング。アイシングは、10分〜20分くらいを目安にし、次のアイシングまでに1時間のインターバルを置くのが望ましい。
C(Compression) = 圧迫
 → 包帯やテーピング等で患部を圧迫する。
E(Elevation) = 高挙
 → 患部を心臓より高い位置に置く。出血や腫れが軽減される。
R(Rest) = 安静
 → 患部を出来るだけ動かさないようにする。

まずはとにかく冷やす事!怪我発生から出来るだけ早く行う事が望ましいです。
痛めた箇所の内出血等を抑え、怪我を最小限の被害にとどめてくれます。
アイシングの際は、氷を使うのがベストです。
氷がない場合は、冷却スプレー等で応急処置するのも良いですが、
やはり家に帰ったら氷を使ってじっくりアイシングしてください。
氷の入れ物には氷嚢(ひょうのう)があると便利ですが、氷をビニール袋等に入れて使うのが一般的です。
ちなみに、私の持っている氷嚢は1500円前後で購入出来ます。
アイシングに使う氷の温度ですが、0℃が良いと言われています。
と言っても、いちいちアイシングの度に温度計で温度を計ってから処置する人はまずいないでしょう。
目安としては、氷が溶けかかってほぼ氷水になっている状態です。
氷の状態のままアイシングを続けていると、皮膚が凍傷を起こしてしまいますし、深部まで冷却出来ない事もあります。
なるべく0℃に近づけてから行うようにしてください。
何度かやっているうちに「なんかちょうどいい温度かも〜」って感覚がつかめると思います。
それと、怪我をするとすぐに湿布を貼る人が多いと思います。
もちろん効果的なのですが、怪我の初期治療には、血行促進作用のある湿布は使わないでください。
腫れがひどくなり、更に痛む可能性があります。
特に温感湿布等は血行を促進する作用があるものが多いので注意して下さい。
圧迫と高挙は、怪我をした箇所によっては出来ない事もありますが、足首の捻挫等には効果的です。
そして患部を出来るだけ動かさないようにして安静にします。

●運動出来るようになるまで
では、どのくらい安静にしていれば良いのか?
テコンドー大好きな人は一日も早く蹴りを打ちたい思いますが、焦らないでください。
安静にしていても痛みがあるようなら、引き続き安静にして患部を動かさないようにします。
安静にしていれば痛みがなくなったのであれば、テンションの低い、ごく軽い運動ならしても大丈夫です。
ちょっと痛みが取れたからといって、テコンドーの蹴りのようなテンションの高い運動をしてしまっては、
また1から治療し直しになります。
それどころか返って怪我を悪化させ、更に治療期間が長引く可能性も高いです。
この時期は軽めのストレッチを行い、痛みが走ったら即座に運動を中止するようにしてください。
痛みが引いてくると、ちょっといい気分になり、ガンガン動きたくなってくるのですが、
不用意に蹴った蹴り一発が命取りになりかねない時期なので、特にこの時期は注意を払って治療してください。
軽めの運動をしても痛みがなくなったのならば、徐々に運動の強度を上げていきます。
この時も絶対に焦りは禁物です。
運動前にストレッチを入念に行い、ゆっくりゆっくり強度を上げていってください。
また、痛みが走った場合はその時点で運動は中止してください。
完治までの時期は、医師と相談するのも大事なのですが、やはり自分の体は自分が一番よくわかります。
たとえ医師から「2週間くらい安静にしていれば大丈夫。」と言われたとしても、
2週間後にいきなりテンションの高い運動はしない方がいいです。
痛みが残っているようであれば、まだ安静にするか、軽めの運動をするか、自分の体に聞いて自分で決めてください。
回復には個人差がありますし、普段の栄養の取り具合、日常どんな生活をしているかにも左右されます。
毎日自分の体と相談し、焦らずにじっくり治していってください。


最後に、怪我をしてしてしまった人に覚えておいて欲しいのですが、
怪我をしても出来る練習はいっぱいあります!!
足を怪我したなら、腹筋鍛えたり、上半身を鍛えたり、パンチの練習したり、上半身の柔軟したり。
動けないのであれば、テコンドーやK-1のビデオ見たり、イメージトレーニングしたり。
探してみるとかなりいっぱいあります。
怪我をした事でネガティブにならず、「怪我をしたおかげでこれだけは誰にも負けないくらい練習出来た!」
と前向きに考えましょう!
復帰した時に、前より驚くほど自信がついていると思いますよ。

以上、長々と読んでくれてありがとう!

TOP
HOME
ATUGI... TAE... KEIKO COL... ACC... BBS MAIL LINK