雑記などのコラムです。
8月雑記(前期〆稽古『テコンドーを、しようよ』)
今8月25日、今回の前期〆稽古は秦野道場と合同でテコンドーをしてみたぞ!!と。
テーマは『テコンドーを、しようよ』。

俺たちは、テコンドー家だ。
だから、テコンドーをしよう。
じゃあ、テコンドーってなんだろう
テコンドーらしさってなんだろう
空手ではない、キックボクシングではない
テコンドーだけの魅力ってなんだろう
テコンドーでなければいけない理由ってなんだろう

さぁ、『テコンドー』を見つける旅をしよう

みたいな?
詩的に言えばそんな感じの!!(笑)

そういうイベントにするために、めちゃめちゃ独りよがりのテコンドー理論を引っさげた田川指導員が
四時間にわたるテコンドーメニューを組んだのさ!!

・・・というお祭りでした。(笑)


私には憧れるテコンドーがあったんですよ。
三十年近く前、テコンドーを始めた頃、・・・今とは組手のコンセプトが違ったんじゃないかと思うくらい、
テコンドーは華麗でオリジナリティにあふれていました。
そこから先、効率の悪さや難易度の高さ、そういう組手ができる選手の引退による手本の欠如から、
テコンドーの組手も徐々に淘汰されたものになっていったのだと思います。
(旧)K−1の存在も大きかった。格闘技ブームが巻き起こり、良くも悪くも格闘技の価値基準が、
K−1を中心に定まったこと。(つまり、キックボクシング的な格闘技哲学。技だけではなく、
格闘技に求められているのは何か・・・という点)
そしてその枠組みにテコンドーは下手に乗りかけて、そして見事に乗りきれなかったことが、
テコンドーを変えてしまった一つの要因ではないかと。

それが時代の流れなんで文句は言えないんですが、ともあれ私には憧れるテコンドーがある。
キックではなく、空手ではなくテコンドーを教えているのは、何も私が教わったのが
キックでも空手でもないから・・・という理由ではありません。
ITFテコンドーが好きなんです。協会に属していなくてもな!!

そんな厚木のテコンドー馬鹿が、
「じゃあさ、『テコンドー』をやろうよ」
って言ったら、
カタオカサンという秦野のテコンドー馬鹿が、
「おっけー」
って言ったので、一緒に遊ぶことにしたと。
そういうイベントなわけですよ!!(笑)


そういうわけで、テコンドーってなにを駆使して戦ってたっけ・・・みたいなところを再確認してもらいながら、
組手の実戦、そしてそれを第三者視点で見て確認しながら、よりよい組手を見つけていく・・・
ということを繰り返してもらいながら、『田川のひとりよがりなテコンドー哲学!!』に付き合っていただいたわけですね。
また、テコンドーではトゥルも一大要素としてはずすことはできないと思い、
ほんの少しですが型も行いまして、その際、片岡師範による演武を行っていただきました。

披露していただいたのはチュチェ(コダン)トゥルとムンムトゥルという、
それぞれ二段、四段の型で、ITFテコンドーでも一番難しいと思われるシロモノなんですが、
これを片岡師範は『イヤイヤながら快く(笑)』受け入れてくれました。
いやもう貴重ですよ。私は初段ですので憧れても教えてもらうことはできなかったものでしたから
厚木の道場生たちには見せてあげることもできないわけです。

イヤイヤながら(?)「むしろやらせろ」くらいノリノリで(笑)やっていただいた片岡師範に感謝いたします。


なんとしてもテコンドーがいい。ITFのテコンドーがやりたい。
そういう人たちを、私は集めたい。今、細分化されてしまったテコンドー協会の流派を問わず、
テコンドーをしたいという人たちを繋げて、皆でテコンドーがしたい。
このコラムを連綿と読み続けているキトクな方は、結局田川はそればかりを言ってることを知っているはずです。
耳にタコですね。スミマセン。
てか、それをしないままいつもいつも同じメンバーで大会を開き、
いつもいつも同じような結果を生むことの弊害を知りたい方は4月のコラムを読んでください。
われこそが正統派、亜流は受け入れないなどと言ってる弊害に気づかない人は5月のコラムを読んでください。

今の日本のITFテコンドーを、本当の意味で発展させたいなら、今はそれ一択だと思うんですよ。
全然どこも、テコンドーを個々に盛り上げる力なんて持ってないじゃないですか。
だからこそ、皆で結託したい。そして、皆で冒頭に合った詩?のような命題に挑む・・・
テコンドーを盛り上げていきたいなら、それ一択だと思うんですけどね。


まぁちょっと、今年度のコラムは『皆でやりたい、皆でやるべきだ』を連呼しすぎてて申し訳ないですが、
そういう活動が田川の中で今、ほんの少し活発になってきてるっていうことの証左でもあると思っていただければ。
それができてるということはつまり、テコンドーも徐々に世代交代が起こり始めているということでもあります。

私の中でテコンドー指導者層を世代で分けると、テコンドー創成期を第一世代、組織分裂までを第二世代、
その辺で育ちそれを前後して指導を始めた層が第三世代、今からの指導者候補が第四世代、
みたいに思ってます。(あくまで田川の基準です)
私はたぶん、本来は第三世代の指導者なのかなと思うんですが、
当時破格に早く道場を始めさせてもらったおかげで、世代的には第二世代の最後くらいになるかなと。

第一世代も健在ですし、第二世代も皆五六段以上で組織の重鎮になっていますが、
第三世代でも師範(四段)以上が出てきてる昨今、今のITFを実質的に指導しているのは
第三世代の人たちも多くなっているのだと思います。

まぁ、いろいろいがみ合ってた第二世代ですが、血が薄まればだんだんこの状況に
疑問を呈する人たちも出てくるのではないか。第三世代、そして第四世代が踏ん張ったら、
第五世代が生まれる頃には、もうちょっとマシになってるんじゃなかろうか。

今現在、おそらく日本(ITF)テコンドー史は最悪の状態だと思います。
消えるか、残るか。切実なところかと思うんです。
残念ながら、私がよく知っている指導者層は第二世代までで、第三世代の人たちを
ほとんど存じ上げないのですが、『だから』知っているところから声をかけていきたいし、
ITF第三世代の指導者たちと、ぜひ一度会って話がしたい。

どうすればその機会が得られるか分からないけれど、まずは自分ちのコラムに
その意思だけは示しておきたいなと思う今日この頃です。

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