雑記などのコラムです。
7月雑記(第12回リーズチャレンジカップ出場!)
これまた一年ぶりの大会がやってまいりました。
いやいや、今時分、試合の話をいただけるだけでもありがたい。
そういう輪を何とか広げていきたいなと思いつつ、自分ち(厚木道場)が大会を開くメドさえ立たないので
思うばかりで方策が立ちませぬ。

まぁ少なくともいくつかの選択肢は選択したくないので、まず選択できるこの大会に参加できることの
ありがたみを感じたいなと思います。
ま、とりあえず!!

結果!!


祝!
なんてこと姫!
ひめちゃん キッズ女子の部準優勝!

祝!
いつまでも緊張の
レーコさん 女子無差別級三位!

他、フーガチチ(父)が、私にとってようやくようやくようやくのデビュー戦!
勝てなかったんですが、非常にいい動きできれいに組手をまとめていました。

それと、今回象徴的だったのが、エキシビジョンマッチがあったことです。
これは、大会に参加される人たちのモチベーションの向上や技術の勉強のために行われたワンマッチで、
ウチのマーシー君の相手に、リーズ道場の片岡六段が戦ってくれたという記念試合でした。

試合はさすがの貫禄を見せ付けられ、マーシー君は一瞬見せた隙を見逃さなかった片岡六段の
パンデトルリョチャギでダウンをさせられるという、貴重な経験をいたしました。
そう、あのタイミング・・・。
典型的なセオリーに則ったタイミングですが、あれが有効に働いた瞬間を今の人たちがどれだけ見たことがあるでしょう。

テコンドーって、難しい格闘技だと思います。
なにが難しいって、『テコンドーらしさ』を追求するのが難しい。
以前どこかで言いましたが、テコンドーという競技は効率性からいうと、やや遠回りしたところに理想があります。
簡単な要素をわざわざ排し、華麗さを求めて大きな動きをするのが、テコンドーの美しさなんです。
その性質や要素自体が非効率、非現実的と言ってるわけではなく、それらの技術の習得のために必要な
手間や、それらの技術を習得することが、効率よく相手を制すことよりもはるかに困難という部分が、
いわば非効率なんです。
習得まで時間がかかることをわざわざ追求し、華麗さを含んだ強さを見せ付けるのが、
本来の、『テコンドーらしさ』なんですよね。(と、私は思ってます。でなければキックでいいじゃん、になります)

だから、実は勝ちに徹する、効率のよい戦い方を追求していくと、その方が勝ちやすくなりますし、
それら遠回りの技術を習得させるよりも『こうやったほうが簡単に勝てる』というものがあるから、
だんだん『遠回りの技術』は廃れていきます。つまり、私が昔見ていたようなテコンドーの華々しさは、
徐々になくなってしまっているともいえます。
(私がよく言う黄秀一師範は、勝負としてはその"効率"に負けることもありましたが、
私がこの方を推し続けるのは、彼があくまでテコンドーらしさを護って戦い続けたことです。
テコンドーを語るなら、やはりこの方は外せません)
ともあれ、これから時が過ぎて、そういうテコンドー(効率的なテコンドー)しか見てこなかった人が指導者になれば、
もうもはやテコンドーというものは『そういうものだ』と、変わっていってしまう可能性もあり、
結果、別にテコンドーである必要はない・・・になっていってしまうことを危惧します。
(そういう意味ではWTF(今ではWTというらしいですが)、オリンピック競技側のテコンドーくらい技を限定
してしまったほうが、特殊な技術が残るのかもしれませんね)

そんな中で、『テコンドーらしさ』を見せてくれた片岡六段の技に脱帽だし、
それが大会参加者全体の憧れとなり、たとえばあのタイミングだけでも受け継いでいこうという気持ちになってくれたら、
それって本当に価値のあることだったと思うんですよ。
そういう意味であのエキシビジョンマッチはマーシー君ももちろん、すべての参加者にとって
貴重な体験となったと思います。

なににせよ、今、テコンドーを続けてくれてる人って、それだけで宝だと思います。
その宝がいつか光り輝いてくれることを願って、指導者たちは邁進しなければならない。
私は日々そう思っているし、テコンドー家は、アツテコでなくてもすべて大切な仲間だと思っています。
大会を通じて、交流を通じて、もっともっとみんながテコンドーのことを好きになってくれればいいなと、
切に思うし、それがきっと、翻ってアツテコを楽しくしていける要素になると信じています。

楽しくしたいなぁ。もっともっと、テコンドー界。

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