雑記などのコラムです。
3月雑記(他人の振り見て我が振り直せ)
なんか、いくつか書きたいことがあったんですが、なんだったかな・・・。
書きたいと思ったときにメモらないとダメですね。人間の記憶なんてものは実にいい加減なものです。
というわけで、
とりあえずその"いくつか"の中で、覚えていることを話題にしようと思います。
これは私の師匠が言ってたことなんですが、道場全体を見渡していると、役に立つ内容かもしれないなと。

その言葉は、『伸びるヤツは、他人にしてる注意も自分のことのように聞いている』。

私は練習中、いろんなことを言ってます。その中のほとんどは「ファイトー」だったり「がんばれー」などという
意味のない(笑)言葉ですが、中には「こうしたほうがいい」みたいなことを口走ってることもあります。
そういう時って二種類あって、誰と決めずにあさっての方向にわめいてる時と、名指しでなにかを言ってる時・・・ですね。

前者の場合、大体は一般的に言えること。たとえば「ガードを上げて」だったり、「ノーモーションで」だったりします。
対して後者の場合は、もうちょっとマニアックなことを"一番説明のしやすい人に向かって"言ってます。

後者の例が分かりやすいのでこちらを掘り下げますが、これはなにも
"名指しをした人のみがその状態にある"わけではないことがほとんどだったりします。
でもその時、わざわざ、「アナタとアナタとアナタがそれに当たります」・・・と言うことはありませんで、
だいたいがみんなが聞いてるだろうということ前提に、その話を終わらせます。
つまりこちらとしては"名指しした人に代表してもらって"それがどうしてまずいのかを表現しているにすぎず、
もともとすべての人に確認してほしいことを言っているということになります。

だからそういう時、「これは俺には関係ない」と知らん顔してると、
レベルアップに有益な情報を逃すことになりかねないってこと。
『他人の振り見て我が振り直せ』ってやつで、自分にとばっちり(笑)が来る前に
確認して直せるようにしておくと、より高レベルな指摘ができる機会もあるわけです。

これは私が誰と定めることなくわーわー言ってる時も同じことで、要するに、
『伸びるヤツは、他人にしてる注意も自分のことのように聞いている』
ってこと。

「なんだそんなことか」と思うかもしれませんが、いやいや、これが意外に実行されてはいません。
「これは自分のことじゃないな」と思ってしまう人が多いのか、なかなか意識が向くことがなかったりします。
ただ、私だけかもしれませんが、帯が高かったり暦が長かったりする方には
いろいろな指摘がしづらい部分ってあります(年齢は関係ない)。
上の人たちに恥をかかせる、とまではいいませんが、やっぱり同じ指摘なら
新人さんにしながら、「アンタも直してね」ってほのめかしたい部分があるんですよ。
上の人たちが何かを質問しにくい雰囲気となったら話は別なのですが、
こちらから指摘する部分に関しては大きく構えさせておいてあげたいと思うものです。

全部私が言うことを聞かないと格闘技ができないわけではないので、
情報の取捨選択はしてもらってかまわないのですが、こちらもできるだけ効率よく強くなってほしいので、
まずはすべてを自分のことのように聞いて、その上で拾うものと捨てるものを決めてもらえたらうれしいなと思います。

TOP
HOME
ATUGI... TAE... KEIKO COL... ACC... BBS MAIL LINK