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体力の土台ができたら次のステップです。
ここで、間違えてほしくないのが、
「土台を作り終えたから、その土台を作った鍛練を怠って良いというものではない」
ということです。
土台作りというのは銀行に積み立て貯金をするようなもの。
何もしなければその貯金を切り崩して生活しなければならず、
0になれば元のモクアミという認識を持っておいて下さい。
「一生体を動かしつづけなきゃいけないのかよー…」
たまにこんなことを考え始めると、体を動かすのが嫌になってしまいそうですが、
ただ、既に土台がある程度できた人は「貯金」があるわけですから、
その貯金を増やすでも切り崩すでもない程度に維持をしてくれればいいので、
そんなにがっついてその土台体力の向上に時間を費やすことはありません。
さて、本題に戻りましょう。
今回は体力アップに欠かせないモノとして、筋力のアップをテーマにしていきます。
なんで疲れない身体作りに筋力が必要かって、
多分だれでも一度は経験した例を挙げれば、
30回しか腕立て伏せができなかった人が、50回できるようになったら、
30回しかできなかった頃に比べて、30回目を通過する時の疲れが違うでしょう。
筋力をアップさせるということは疲れない身体に必要なんです。
筋力アップは大別すると、「筋持久力」アップと「最大筋力」アップの2つに分けられます。
それぞれ例を挙げれば、「30kgのものを1分持ちつづけられる力」
と「30kgのものを一瞬持ち上げられる力」という感じです。
一見、「疲れない身体」を作る練習は前者「筋持久力」アップの練習のように思えますが、
実は本当にそれに必要なのが、後者「最大筋力」を鍛えることなのです。
理由は先ほどの腕立て伏せの例と似ています。
「筋持久力」を付ける練習というのは前述した「土台の体力作り」のように
「軽い強度の運動を長く行う」練習です。
30kgを持ち上げるのが限界な人が10kgのものを何度も持ち上げれば、
それは「筋持久力」がつきます。
でもその人は30kgの力を使いたい時、その人は100%の力を発揮しなければいけないし
それを持続することはできません。
対して、30kg限界が50kg限界となった時には「30kg」の力を発揮するのに、
60%の力を発揮すればいいだろうし、60%の力なら何度も使いつづけることができますよね?
(疑わしいならば試してみて下さい)
そういうことです。
さらに、テコンドー(に限らずスポーツの多く)は
特に瞬発的な動きが求められる事が多いので、
瞬間的に発揮できる力が、30kgより50kg、100kgと多ければ多いほど、
より早く、より強く、動けるようになるということは、言うまでもありません。
以上です。筋力も必要ですよね?
なのでがんばって下さい。その方法などは次回に回すことにしましょう。
みんな!!最大筋力つけよーぜ!
PSトピックスです。
よく、「筋力アップって体が重くなって疲れやすいし、スピードが遅くなるからなー」と言う言葉を聞きますが、
私個人的には結構疑問です。これほんとにそうですか?
*もっと体をごつくしたくてウェイトアップ(体重増)した人は、
ほんとに筋肉だけで体重が増えてますか?脂肪も増えてませんか?
*ボディービルダーは遅いような噂に対しても疑問です。
彼らは専門的に走るも打つも蹴るもやってませんし…。
*ボクシングなどののヘビー級は遅いようないわれ方をされていますが、
彼らの場合、そんな速いスピードで動く必要がないからではないかと思ったりしてます。
*良い例として、最近プライドを騒がせている「ボブサップ」なんて、
体重が1ウン十キロあるのに100m11秒じゃありませんか…。
以上のことはすべて私個人の意見で、科学的に裏付けを取ったわけではないので、
「そうです!」とは言えませんが、体重制限があったり、
より高く飛ぶような重力に大きく関わるスポーツは別として、
筋力アップでスピードや体力減少を気にするよりも、
その不足によるスピードの遅さや体力の無さを気にしたほうがいいと私は思います。 |
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