雑記などのコラムです。
7月雑記
カラダゆだっちゃうかもよ?
Bダッシュ〜!

…最近いらない一発ネタに凝ってみています田川です。
しかし
我ながらつまらないのが玉にキズですが…。

あまりやると見ている皆さんのほうが恥ずかしくなるでしょうからこの辺にして、
とにかく「暑いですね!!」…という先月と変わらない書き出しに花を添えたものだと思ってください(笑)。

さて、今回は「礼儀」について書いてみようかと思っています。
私が礼儀のことについて書くなどとい
ったら、私を知る昔の同僚たちには笑われてしまいそうですが、
テコンドーは武道ですから、「礼儀」
は本来、テコンドーをやる上で強さを目指すことと
背中合わせにあるものですので、あえて書こうと思いました。

礼儀というのはなんでしょうか。
…辞書を引けば「尽すべき敬意(敬う気持)表現と、こえてはならない言動の壁」とあります。
相手に
対する親切というか、相手のための心構えという意味と、
私はそう解釈します。

間違えではないんでしょう。辞書ですから。
でも、そんなことを言っているから「礼儀」というやつは
最近どんどん忘れられていってしまうんだと思います。
礼儀というのは他人のためにあるものではありません。
自分という人間を貶(おとし)めないために、礼儀というものが存在します。

これは、強くなることと似ています。
みなさんは何でこんなに痛くて、くそ暑い思いをしながら強くなりたいんですか?
最近は入門の動機が、「強くなるため」ばかりではない傾向にあることはわかっていますが、
それでも
、そういう気持ちがまるでないなら、格闘技の道場なんて覗かないと思うんですが、
それは私の古い考え方なんでしょうか。

話が脱線しましたが、強くなりたいと思うのは、強くなることで自信を培って、
日常でも、はたまた、「いざ」という非日常でも自分の身と誇りをできるだけ保てるように
…という気持ちが根源にあるのではないかと私は思っています。
礼儀はまさしく、その「身と誇り」を守るために必要な要素なのです。

礼のない人間は自分で自分の限界を見せているようなものです。
いや、実際に底の浅い人間なのかは「礼儀」だけではわからないとしても、
少なくとも「礼儀」というものは人間の表面に出てくるものですから、
「第一印象で人間は8割決定する」といわれるように、
その一面だけ見られてそういう勘違いを受けることは往々にしてあります。

自分は本当はそんな人間じゃないのに、「この程度の奴だ」と
不当に過小評価をされるのは誰だって気分のいいものではありませんし、
取るに足らない人間だと判断されたあとの苦渋は経験のある方も
いらっしゃると思います。

ではどうしたらいいのか。
腰を低くしてへーこら頭を下げていれば礼儀正しいわけではないし、
目上の人に対して目端がきくこともそれは礼儀とは違います。
もちろん上の命令は絶対!などというのは礼儀でも何でもありません。
そもそも礼儀というのは下から上へ…ではなく、
私は特に上の者が下の者へ指し示さなければならないものだと私は思っています。
だから、極端なことを言ってしまえば、敬語が話せるかどうかでさえ、
礼儀とは直接的な関係をもたないのではないかとすら思っています

節目節目で自分を貶めないように、しっかりとけじめをつけること。
そういう真理を端的にまとめた(というか道場という空間でシミュレートした)の
武道の「礼で始まり礼で終わる」であり、はじめと最後に
「自分の精進のために付き合ってくれる仲間へ、お願いします、ありがとうございました」
と頭を下げることで、「礼」といっているのだと、思っています。

その「節目」というやつはだから、武道の「戦う前」と「戦った後」にだけ
存在するものではないことは、もはや論を待たないと思いますが、
これをどこまで広げて考えられるか
(つまりどこが「節目」なのかをどれだけ見極められるようになれるか。
またその対応がどれだけ正しい(つまり礼を尽くしている)か)が、自分の懐の深さになるし、
それが結果、自分の身と誇りを守ることにもなりえるということは歴史の示すところでもあります。

つまり武道で言う「礼儀」というのは、いわゆる「作法」や「マナー」とは少し違うものだと思っています。
この二つが重要ではないとは言いませんが、これをもって「礼儀」と履き違えるのは
動作の意味のわからない型をやるくらい無意味なことなのではないかとすら感じます。

30歳足らず男が偉そうにたれる講釈でもないとは思いますが、
これはいつものように私見であり、この意見が絶対に正しいと押し付けるつもりもありません。
(そもそもこんな内容を押し付けられるような聖人じゃございやせんし(笑))

いつもと終わりは同じなんですけど、これを参考にして、またこれを機会だと思って、
各々、武道が片時も手放さなかった「礼儀」という言葉の意味を、
考えてみてもらえれば幸いです。

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