雑記などのコラムです。
8月雑記(対外試合)
さて、最近はゲリラ雷雨なる、日本語だか英語だかわからない怪奇現象が続いて
ミットや防具を練習場に持っていくのに非常に難儀しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
今年は来月ご招待いただく神奈川県大会に集中するために、
恒例の試割大会を8月には行いませんでした。
まぁそんなわけで、今日のこの場は非常に地味な文字群が並んでいるという次第です。
事情を知らない方で毎年ここの試割大会の模様が楽しみで仕方ないレアなアナタ。
がっかりしつつ、ご了承ください。

さて、恒例行事を差し置いても集中したい「対外試合」
厚木道場は今、各地方の試合主催者の個人的なご厚意によってのみ、
試合に参加させていただいている状況です。
ある意味、「当然」のように思えてしまう、「組手大会」という概念は、
実はこの道場にとっては当然ではありません。
もちろんそういう立場をとっているのは私であり、私の勝手なテコンドーの未来図に
つき合わせてしまっている道場生たちには申し訳ないことこの上ないのですが、
でも逆に、それがために対外試合の重要さを、
私自身の現役時代のころよりも本気で感じることができるのです。
現役時代には数が多すぎて、当たり前すぎて気づかなかった、対外試合の重要さ、です。

強くなるなには、経験が必要です。
戦いなどで結局一番こわいと感じる状況というのはつまり、
相手が何をしてくるかわからないことに起因しています。
対外試合は普段戦わない人間と戦うことによって、自分の知らないタイプの人間と多く戦い
その、「知らないタイプ」を消していくことにより、どんな状況にも対応できうる状態を作っていく。
とうぜん
反省点が見つかるわけですから、それを消化していけば道場内では知りえなかった
「勘」を身につけることができるわけです。
つまり、試合は奇麗事を言えば勝つために行うものではなく、自分のアラを見つけるための場であると
いうのが、アマチュアの競技全体にいえることなのではないかと、私は指導側に立ってから、
思うようになりました。
だってぶっちゃけた話、それがたとえ世界大会だとしても、そこで優勝したから
世界最強というわけではないし、組手の相手より強かったとしても、別に彼に命を狙われている
わけでもないわけです。(なんか、前もこんなこと書いた気がしてきた・・・(笑))
つまり、明日の自分が今日の自分より強くなっていればよく、そして何か自分に危機が迫った時に、
必要な力を得られるように精進するのが武道家なのだと思います。
(そしてここが根本的にプロとアマチュアの差なのだとおもっています)
そのための経験(道場ではできない経験)を積ませてくれる場所が、対外試合の場所なのです。

私は上記のような考えを持っているので、試合には必ずしも、勝てる人間ではなく、
その試合の時期に真剣に集中してテコンドーに向き合ってくれているメンバーに出てほしいとおもっています。
大事なのは、結果ではなく過程であり、勝敗ではなく内容だからであり、
そうやって一生懸命に向き合ってくれた人間だからこそ、試合というものを大事に行ってくれる
と思うからです。(ここもプロとアマチュアの決定的な差なのでしょう)
そして、そんなメンバーだから、今、ご厚意で招待してくれる大会に対して、
胸を張って送り出すことができるのです。

そんな機会を与えてくれている大会主催者の皆様には、いつも本当に感謝しています。
わたしは、それがたとえ地方大会でも、全日本に選手を送り出すくらいのつもりで臨んでいます。
逆に、そのテンションに最後までついてきてくれる選手の皆さんのがんばりも、
当然のことだとは思っておらず、試合に出るための条件や練習に臨んでくれる姿に対して、
感謝の念は絶えません。
だからこそ、わたしは会場内ではいつも一番うるさいし、ひとたび選手が勝ってくれたらやっぱりうるさいし
後日のここのコラムが親バカ丸出しになるわけです。(大笑)

こんなにいろんなものに感謝できるのも、その「大会」というものの貴重さを知ってこそなのかなと
自分では感じています。
今、厚木道場に限らず、テコンドーを現役で行っているすべての方々にもいえますが、
あまり、実感は沸かないかもしれませんが、大会は主催者の苦労と情熱の結晶です。
試合ができるというありがたさを思って、サイコーに楽しんで、盛り上げていきましょう。(笑)
そしてそんな大会をいつか厚木道場も開きたいとおもっています。
組織や流派の枠を超えて、すべてのテコンドー家が集まれる大会が、厚木で開けたら・・・サイコーですね(笑)

最後に・・・
試合に出ない方も、いつか出たいなと思ってもらえたら幸いです。

上記の理由がゆえに、私も出場者に対していつもよりもさらに真剣に向き合います。道場生に上下はないれども
試合に出る人は、私にとって、「主役」なのです。その私の真剣さに触れてもらえたらなと・・・思うわけです。(笑)
というわけで、いつかの機会に、よろしくお願いしまっす!!
TOP
HOME
ATUGI... TAE... KEIKO COL... ACC... BBS MAIL LINK