雑記などのコラムです。
12月雑記(Team Atsugi Taekwondocup 2019開催!)
はい、アツテコカップ14回目!!
・・・ところで、今回の大会の副題は
『ATTAK ON THE DEFEAT』
なのですが、これで敗北に立ち向かうって意味になりますか?(←英語力皆無なので(笑))

全十二戦。
いやホントに、今もこの規模を維持して大会が開けることがありがたくて仕方ありませんね。

なんか今回はいろいろありましたね。
なにが起こるか分からないという点では、非常にスリリングな内容でした。

今回のテーマは『リベンジ』。
14年の歴史のあるアツテコカップで、いくつか記憶に残る戦いを集め、リマッチを行うというものでした。

そこには様々な感情が垣間見え、とても趣のある対戦もありましたが、いやもうね、そんな主旨でイベントが開けるのは、リベンジできる人がお互い残ってるからなんですよ。
これはすごいことです。

←今回のDVDのパッケージ画像です。
むしろわたしのほうが盛り上がっている宿命の一戦です。
この二人は同い年で、互いにテコンドーセンスは目を見張るものがあります。ぶっちゃけ、素養だけならテコンドー界が彼らを知らないのはもったいないと言えますね。
そんな二人が、同じ時期にこの道場に在籍したことは、厚木道場にとってはかけがえのない財産で、同時に、彼らの才能を生かしきれないことに対するわたしの葛藤となっていました。
試合後、本人たちは不満そうでしたが(笑)、今の時点で持てるものを出し切って戦ってくれたと、わたしは思います。
ありがとう。この勝負。
どーでもいいけど、蹴りの撃ち終わりは奥手でパンチのケアをしろとあれほど・・・。
・・・と言えるくらい、パカパカくらいやがって、みんな・・・(苦笑)。

という反省点が見られるから、実戦って大事ですよね。
・・・とは思います。
しかし実際、強い相手と戦えばおっかないし、殴られれば痛いわけです。
そんな中、一度負けた相手に立ち向かうというのは、やはり並々ならぬ決意が必要で、
わたしは簡単にリベンジ戦と言いましたけども、対戦者たちの心中は穏やかではなかったと思います。

それは実は前回の勝者にも言えることで、一度勝った相手を再び迎え撃つプレッシャーというのも
並々ならぬものがあると思うんですよ。
初顔合わせ以上に、自分自身との戦いでもあるのが・・・リベンジ戦なんだと思います。

今回の参加者は20人強ですが、そこには20人強の感情があり、生活があり、20人強分の事情が交錯しています。
万全な心と状態で出られる人ばかりではない。というか、誰もが万全じゃない。
それでも戦いの場に立ったというすごさを、後に自分の振り返った時、どう思うでしょうか。
少なくとも、そんな自分が恥ずかしいということはないでしょう。あの頃はよくやった、立派だったと
思うのではないでしょうか。

わたしはそこに、「勝ったから負けたから」という結果を考える必要はないと思っています。
特に、負けを恥じる必要はない。
試合内容や自分のふがいなさを恥じたとしても、自分が一生懸命励んだことに、何を恥じることがあるでしょうか。
勝敗に関わらず、怖かった、痛かった分、プレッシャー感じた分だけ、自分に誇りを持っていいんだと思うんですよ。
それに立ち向かったんですから。

わたしは去年、小学校を卒業し、テコンドーも卒業した少年部の男の子に、
「自分に誇りを持て。ただし、根拠がなければ誇りなどは持てない。だから、誇りを持てる自分であれ」
と言ったことがあります。
誇りを持てる自分を、自分の歴史に残していく。それがどんな小さなことでも、それを積み重ねていくことが、
誇れる自分であるということなのではないでしょうか。
恥を知り、清廉であれ。・・・テコンドー五大精神の『廉恥』という言葉に、きっとそれは合致することなのだと思いますし、
合致することが素晴らしいのではなく、それを積み重ねてゆくことによって得られる
「自分にうなづける自分」というのが、何より尊いのでは、ないでしょうか。

今回、様々な事情を越えて戦った人たちにわたしは心から脱帽するし、それはきっと、皆さんの糧にも
なることなのではないかと信じています。
そしてそこまで考えが至った時、改めて試合場に立つことそれ自体の重要性を再確認し、
それに誇りを感じ、また、挑戦してもらえたらと思う次第です。
結局自分との戦いなのです。あなた達が立った試合場のラインの前に、もう立てない人がたくさんいることも、
もう皆さんは知っているんじゃないでしょうか。

練習して、更なる自分を見つけたら、またここに帰ってきましょう。わたしも主催者として、全力で迎え撃ちます。

試合、おつかれさまでした。
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