雑記などのコラムです。
3月雑記(第19回中部テコンドー大会出場!)
3月はアツテコにとっての全日本大会、中部大会でございます。
中部地方といえば、岐阜の土田師範ですね。中部東海地方の大所帯をまとめるのも本当にタイヘンだと思います。
私の師でこそありませんが、実直な人柄に、いつも厚木道場は救われています。
いないよ?なかなか。派閥云々を口にせずにいつもいつも歓迎してくれる方。
すごい簡単なことだと思うのに、そう思っているのは確実にマイノリティという感じです。
それだけに、いつもいつも、私はこの師範には感謝しております。


さて、とりあえず結果!!

祝!吉田大明神!36↑無差別級準優勝!!
祝!アッコ大先生!女子無差別級準優勝!!

祝!太陽の騎士(ナイト)有級者無差別級3位!
祝!渡る世間の大社長!36↑無差別級3位!
祝!ぽぷ子とひみ美女子無差別級3位!




今日はうちの大会超常連娘達の話をしようかなと思います。

まぁ誰とはいいませんが、二人は長く長く、大会の常連です。
正確な統計なんか取れなくても、日本テコンドー界でも、暦に対する大会参加率の割合の高さは
トップクラスだということは間違いなくいえます。
匹敵する選手なんて、一部の師範や指導者クラスの方々くらいなものじゃないでしょうか。

それだけの間、二人は試合に出続けています。
気が向いたら出たり出なかったり・・・とかじゃない。出られるものは全部に出てるという勢いです。

うちは試合モードというものがあり「試合に出たい人は勝手にどうぞ」というわけではなく、
試合用のきつい練習を積まなければなりません。
だから、参加は「ただ申請書に名前を書いて当日出没している」だけではなく、
しかるべき代償を払って参加しています。
「そんなの当然じゃん」と思う人はやってみてほしい。

実際厚木道場の試合練習は、道場生をして「試合には出たいけど、
あの試合練習はしたくない」という代物です。それを一度や二度ではなく、
長期にわたってこなしていくことは、学生のように時間が有り余っているならいざ知らず、
決して簡単なことではないと思います。

その二人は最近、思うように勝てなくなってしまいました。
理由はいろいろあるとは思います。もちろん相手の技術が秀でていれば仕方のない部分もありますし、
私の指導力の部分もあれば、本人たちの気持ちの部分もあるのでしょう。技術はすでに大したものだけに、
解決の糸口は簡単につかめるものではないかもしれません。

しかし、二人は、それほどに勝てなくても、決して歩みを止めようとしない。
これがどれほどにすごいことか。わたしは、それを言いたい。

プロのスター選手が第一線で活躍して、スランプに打ち克って有終の美を迎えるというのも、
もちろんすばらしいことだとは思います。誰もが認める立派な功績に、すべての人が拍手を送るでしょう。
だけど、負け続ける選手に拍手なんてない。どんなに長く続けても、名前が残ることもない。
そういうスター選手の影で、払った代償はすべて無いのと同じように扱われます。

勝ってるうちはいいんですよ。もちろん勝利の中に苦悩がないとは言いませんが、
少なくとも肯定されている部分に触れながら『次』を目指せます。
しかし負けというものに、そのような柔らかい部分はない。だから多くの人は、負けが込めば諦めます。
二三年勝てないのに四年目にチャレンジしてくる選手なんてなかなか見ない。
自分の才能を疑って、「もう自分(の心)が傷つかない」ことを考えるようになっていくのが一般的です。

期待に背中を押されるスター選手でなければなおさら、それを職業としているプロ選手でもなければなおさらです。

学校の部活のように大会参加は半強制ではない。自分が参加不参加を選べる状態で、
脳裏にちらつく、『今までの負けに対する気持ち』を振り切って、それでも自分からチャレンジし続ける姿。
・・・どれだけの人間にマネができるでしょうか。
断言しますが、うちの道場に限らず、私が二十二年テコンドーを見てきた中でもそうそういません。

それでも、その功績は誰にも評価されることはない。
スター選手のような"分かりやすさ"は一つもないわけで、
だから一層のこと・・・二人がやっていることはものすごいことなのだと、思うのです。

私はそれを評価したい。
少なくとも私は、二人が次にまた負けたとしても拍手を送り続けたいし、
応援し続けたいし、一緒に勝つ方法を考えていきたいと思っています。
そして、いつかまた勝たせてあげたい。勝って、ニコニコしてる二人の笑顔を見たい。

その笑顔の重みも、あまり周りには気づかれることはないのでしょう。
たぶん、私たちだけが知るその笑顔の意味。
・・・いつか、分かち合える日々がくることを、私は今ここに文字を落としながら、祈っています。


今回、二人以外の方も、いろんな想いを抱えて出てくれました。
その方達を差し置いてここまで紙幅を割くのもどうかと思ったのですが、
今回はそういう風にまとめようと、大会後に来た一つのメールで決めました。
実際、大会に出てくれる人、その一人一人が貴重です。すべての人を応援したいし、
勝利を祝福したい気持ちには揺るぎはありません。是非また参加を・・・
チャレンジを、していただければと、切に願います。

また、一つの大会でこれ程のドラマを生んでくれる機会を与えてくれる
岐阜道場の師範達に改めて感謝いたします。

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