雑記などのコラムです。
2月雑記(厚木道場のオンリーワン)
今日はちょっと自分ち(←厚木道場)褒めていいですか?

ご存知とは思いますが、厚木道場にはアツテコカップというイベントがあります。
2分2ラウンドワンマッチ、数ヶ月前に対戦相手を決まるという、
プロ選手を迎えるような待遇(たぶん)のお祭りです。
コンセプトはボクシングでいう「親父ファイト」キックボクシングでいう「ナイスミドル」と
似ている部分もあるとは思うのですが、実際イベント自体にはほぼ金をかけておりませんで、
あれらの単なる劣化版の様相を呈しています。

本当は「格闘技のイベント」の欠点を払拭して最初から最後まで
興奮冷めやらぬ流れを作ることをテーマにしていたのですが、
結局旧来を打ち破れないまま10年を迎えてしまいました。
贔屓目に見てもイベント自体の根元は特にオリジナリティにあふれたものではありません。

褒めるといいながらまったくと言っていいほど褒めてませんね(笑)。
ただこの大会には副産効果で、恐らくアマチュアの格闘技界・・・
いや、格闘技に限らず日本にあるアマチュアの団体では『唯一』といえる特徴があります。

「大会前がわくわくして、大会当日が楽しくて、大会後も忘れない」という
アツテコカップの三原則の中で、
三項目目のために作られているDVDがそれです。
まぁ、その大会の前後を無駄に派手な演出で編集されたDVDが大会後、配布されるんですわ。

この大会はそもそも毎年テーマが違っていて、
そのためのアンケートを取ったりプロモーションを撮ったり、インタビューをしたり、
マヤ暦で地球が破滅してみたり、厚木市の市政60周年に乗ってみたり、過去や未来に行ってみたり?
・・・いろいろ趣向を凝らしています。
それを収録するDVDは(自己評価ですが)演出等もかなり本格的な出来であり、
その中で選手一人ひとりを丁寧にピックアップしています(自己評価)。
作品自体は、知らん外国人に「日本の番組だ」といって見せたら勘違いするでしょう。そういうレベル。
・・・どうかな、盛りすぎかな。

アンケート、プロモーション、インタビュー、試合、個々の選ぶ音楽……
これを丁寧に形にすると、「その時のその選手の素顔」というものが見えてきます。
つまりこの大会に出場することによって、出場者は
「その時の、自分という名の作品を残すこと」が出来るんです。

子供の時には自分のことをビデオに撮って
残してくれる誰かが、皆さんにもいたと思います。

しかし大人になった今、誰が自分のことなどわざわざビデオに収め、残してくれるでしょうか。
なにかのプロや芸能人ならあるでしょうが、一般の人生を歩んでる人のほとんどにそんな機会はありません。
何か趣味があって、試合や大会やイベントなどがあればそれをビデオに収録する機会はあっても、
その人物の背景までを残す記録ともなれば話は別です。
・・・え?自分自身で撮って作ればいい?・・・誰が自分のためにあんな労力かけられるもんか!

そういう、大人になってからの"自分"というものを、このレベルで"毎年"残す団体が
アマチュアで他にあるなら是非教えてほしい。
わたしこのDVDを作るのに年末年始、正月も返上で三週間以上部屋にほぼ篭りきってます。
正直これに掛ける時間すべてを給料のある仕事に費やしたら、
最低賃金でも相当稼げるしその方がストレスもないでしょう。
毎年毎年、さぁいったいどこの誰が真似できるのかと・・・(笑)。

つまり、厚木道場には日本のほかの団体にはないオンリーワンがあるといえます。(断言)

自分という名の作品を残す重要性ですか?
・・・そんなものはわかりません。
正直、DVDが各選手に渡った時点では誰もそんなものは感じないでしょう。

でも10年後20年後・・・ふと自分を振り返りたくなった時に、
それが残っていてよかったと思える瞬間があるかもしれない。
昔の自分のアルバムなどを紐解けば気恥ずかしい限りですが、
そういう要素が人生にまったくないとするなら、それがある人生と比べてどうなのか……。

実際その人次第だとは思います。が、未来の自分の精神状態がわからない以上、
「必要ない」と断言できる人などはいないはずです。

「自分という名の作品を残せる場所」厚木テコンドー道場。
・・・思えばすげぇキャッチフレーズでしょ?(テコンドー関係ないケドネ(大笑))。

・・・とまあ、そんなことを、このような世界の片隅でつぶやいとこうかなと、思った次第でした。(笑)

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