「武道は昨日の自分よりも少しでも強くなるための生涯学習」といってる手前、
言いだしっぺがやるのは当たり前といえば当たり前なのですが、
恐らくわたしのような立場（現役は退いて指導に専念している方）にアンケートをとったら
多分トップクラスの自主練の強度だと思います。（ぜんぜん下のほうなら謝ります（笑））

そういうことを言えば、あるところでは「試合に出るべきだ」とか、
「力をつけたらどこかで見せなければ意味がない」といわれることもあります。
戦うのはすごい好きですが、とりあえず今は優先すべきことが別にあると思っています。

しかし、いくら「昨日の自分と今日の自分が･･」と言ったって
「自分」だけを見つめているとあんまりつらいことできません。
わたしにも目標がある。ライバルがいます。


だれって？あなた方です。（笑）


わたしは今、道場生ひとりひとりをライバルだと思っています。
その中の誰にも負けるつもりはないし、実際、まだ負けないでしょう。
できる限り長い間、できれば一生、そうであることが目標です。

そんな簡単な目標立てるなって？簡単かな･･･50になっても60になっても、
挑まれて差を見せ付けられる実力を維持することは決して簡単なことではないと、
自分では思っています。

若いのもどんどん入ってきますからね。体力的にも精神的にも気は抜けないと思うのですがどうでしょうか。
現役を続けて名誉を得ることも大きな目標になりえるでしょうが、
これはわたしの立場だからこそ思いつくことのできた、それに負けないくらい
大きな目標なのだと思っています。

いつ、誰に挑まれても自分の力を最大限発揮できるようにする。
そのために鍛錬を怠らない。
そしていつか皆さんと、思い切りできるといいなと思っています。

あ、そのときは全力でがんばります。
挑まれたときに全力でがんばるのがわたしの目標だし、皆さんライバルなので、
余裕こいて「教えてあげる」的なことを考えることは不器用なわたしにはできません。
そのときにはわたしの格闘技暦、すべてをぶつけられたらと思っています。

その目標を掲げて10年くらいたつんでしょうかね。
協会が分裂してわたしが現役を退いてしばらくしてからでしたから
それくらいになるのかもしれません。

まだ衰えは感じませんが、なにせ道場生もセンスがいい人ばっかなので
いつか負ける日もくるのかな･･･。


負けるのが怖いんじゃない。その時自分が衰えていて、全力を発揮できないとしたら、それが怖いのだ。口惜しいのだ。人間とは不便なものだな。


この目標を設定してからですね。この漫画の言葉を名言だと思うようになったのは。

その言葉が頭に響くから、ライバルである皆さんがいてくれるから、わたしは、今も鍛錬が続けられます。
それが本当に感謝であると共に、わたしも、皆さんと共にテコンドーを目指す者として
がんばっていきたいと思っています。