厚木道場の紹介です。
厚木テコンドーの夢
厚木道場の夢を語ります。

図ったわけでもありませんが、チェホンヒ総裁が亡くなった日にホームページが完成した厚木道場が、
図ったわけではありませんが、総裁のご命日に、日本のテコンドーへの思いを語るのは
何かご縁があるでしょうか。
本当に他意なくたまたまなんですが、思えばちょっとすごいなと思ったので、
ことさらにいってみてしまいました。無意味に不愉快にさせたら申し訳ないです。

今回、ここに書くことは、おそらく万人が「それは確かにそうだ」と思うことだと思います。
それができない今の日本のテコンドーを憂うのではなく、
そう思ったらその方向に目を向けること・・・
・・・まずは目を向けることだと思います。
「とはいってもなかなかね・・・」という壁がどれだけ厚いかは、
わたしもそうだし日本のテコンドー界の現状を知る人なら
ほぼすべてそう思うでしょうから。

でも、「今はできない」ことを「できるようにがんばる」のが日々の鍛錬なら、
その理想を求めていくことも同じことだと思いますので、
今回、あえて言葉にしてみることにしました。
読んでいただける方、長くなりますがよろしくお付き合いください。

厚木道場の夢は「日本のITF系テコンドーをひとつに・・・」です。

今、日本のテコンドーはひとつじゃないってことです。
同じ「テコンドー」で、ほぼ同じような道衣を着て、ルールもほぼ同じなのに、
現在、まるでベルリンの壁にさえぎられているように、完全非交流の状態が、
何分割にもなって出来上がっています。

テコンドーを知らない人が一般的に知っているWTFテコンドー(オリンピック競技)と
乱暴な言い方で「そうではないほう」のITFテコンドーのように、
ほぼ創生期から袂を分かち、ルールも戦い方も別の武道と化しているのなら話は別ですが、
これらはほんの10年前にはひとつの「テコンドー」だった、いわゆる仲間でした。

政治的、経済的、感情的、さまざまな理由がその境目には存在するのでしょう。
が、そもそも同じテコンドーが一堂に会せないというのがおかしな話であり、
現状、規模の小さい日本のテコンドーの世界を
さらに小さいものにしている要因のひとつであることは間違いないと思います。

この割れてしまった組織をひとつにするのはもはや無理です。
逆に言えば、そんなことができるならもともと割れてないと思うんです。

それでも、その上で、年に一度くらいはそのそれぞれの組織から
すべてのテコンドー家が一堂に会して「テコンドー」という名の下に
技術を高めあうことはできないものでしょうか。

これが、どうして実現不可能なのかを「個人的な理由でなく」いえる方が
いらっしゃったらぜひ聞いてみたい。テコンドーはその方々「個人」のものではなく、
テコンドーを愛する人すべてのもののはず。

組織は大きくなれば必ず別の価値観ができていきます。
つまりはその結果、今の割れに割れたテコンドー界の現状があるんだと思います。
価値観の似たもの同士で仲良くするのはいいでしょう。
ですが大事なことは大きな組織が大きく動くのに、違う価値観同士そうであることを認めて、
お互いが協力し合っていくことじゃないでしょうか。それを一年に一度も認め合えないから、
「テコンドー家が一同に会す」こんな簡単なことが、実現不可能な壁になってしまうのです。

そして、ハッキリ言います。武道はビジネスじゃない。

そこを踏まえて、テコンドーは今、真剣に生き残りをかけて
普及に努めるべきだと、深く感じています。理由は以下です。

テコンドーは戦後武道です。
戦後に体系化された格闘技はいくつもありますが、
事業が100年続くことがまれであるように、
おそらく今後50年100年の間にそれらが淘汰されて、
残るもの廃れるものに分かれていくことに違いありません。
その中で、こんな進化だか退化だかわからないような成長を遂げているテコンドーが
このままで残れるとは思えない。
馬鹿にするわけではなく、名前も知らないような古武道のひとつになっていいなら
かまいませんが、わたしは、このテコンドーという格闘技のすばらしさを知っていますから、
その衰退はどうしても忍びないです。

「組織の壁を越えて、すべての「テコンドー家」がひとつの場所に集まる大会を行う」
わたしがこの主張をするのに、どこかの組織に属してそれを言えば、
「お前のところの組織の利益を考えてだろ」と言われるだけです。

しがらみの中で、「自分は協力したいが上の師範が許さないから」という話も耳にします。
きっとわたしもITFから抜けたJTAに身をおいていたら今もそうだったでしょう。
わたしの主張はある意味、何のしがらみもなく自由に物が言える立場だからこそ、
クリーンに主張できるものだと思っています。

間違ってほしくないのはわたしが組織に属してないのがえらいといってるんじゃないし、
組織に属さずやっていこう!という勧めでもないということです。
組織に属さないとできないこと。組織に属さないからこそできることがあります。

それぞれがそれぞれの役割を担い、それぞれの立場で、
この考え方に賛同いただける方が増えていき、
そして皆(テコンドー家たち)のご協力を仰いでいくことができれば、
あるいはテコンドーが本当の意味で大きく普及できる新しい道への
糸口が見つけられるかもしれません。

そしてそのとき必要ならば、「どこの組織に選手を出すのはしがらみの関係で無理」でも、
わたしが中立の場からそのステージを用意していければ・・・
・・・これが、厚木道場が組織が初めて割れた時から抱いている夢です。

「結局自分が表舞台に立ちたいのか?」
と思われる人はいらっしゃるでしょうか。

いいえ、テコンドーのためです。
このシステムがちゃんと成立し、稼動したとき、わたしはそこで権威を振るおうとは思わないし、
べつにそこで利益を得たいわけでもありません。
そもそも、このシナリオが強固に描けたとき、厚木道場は淘汰されるかもしれないとすら思ってます。

でも、思うんですよ。自分が何で空手でもボクシングでもなく、
出会った格闘技がテコンドーだったのかと。

わたしの現役時代を知ってる人はわたしがテコンドーにあまり向いてなかったことは
誰もが知ってるだろうし、そんな大した戦績もありません。
それでも、なぜか道場を持ち、なぜか師匠と袂を分かち、
それなのにテコンドーを続けて14年。いまでもテコンドーを愛してやみません。

わたしはだから、このテコンドーで、わたしには何かが求められてるんじゃないかと思うのです。
ならばテコンドーをさらに愛し、テコンドーにあこがれる人たちにテコンドーを教え、
テコンドーを好きになってくれる人たちが増えることを祈り、活動をしていこうと・・・
そのために、もっともっとテコンドーっていうのが知られるようになるために必要なのは、
全国のテコンドー家がさらに決起するような大きなイベント
(それが選手にとって魅力的なものであることも大事だと思います)
を開き、続けることなのだと思います。

口幅ったいようですが、わたしは日本のテコンドーが一番大きかったころと、
その後の衰退をみています。再び歩んではいけない道もあるでしょう。
が、テコンドーのことを本当に考えていけば、
現状のままでいいだろうと思えることはないはず。

わたしはだから、テコンドーが日本でメジャーな武道になることを夢見ながら、
主張を続けたいと思います。

奇麗事かもしれません。わかっていないことも多いでしょう。
でも、いったことに「間違い」はないことは断言できます。
「武道」は武士の理想を求めていく「道」です。
理想への道がきれいでなくてどうする?
・・・ということで、夢を奇麗事で飾ってみました。

この夢に乗ってくれるテコンドー家が一人でも増えていって、
それが大きな力となって、
いつか日本テコンドーの首脳陣の心を動かし、
いつか、日本全国のテコンドー家が心踊るようなテコンドー大会が開けることを祈ります。

また、是非とも以上についてのご意見やご感想をいただけたら幸いです。
これについての意見だとわかればもちろんご身分を明かしていただく必要はありませんし、
賛成意見反対意見どんなご意見でも結構です。
テコンドーを今日始めた方だって、20年続けてる方だって、みな「テコンドー家」なので、
わたしの意見なんか・・・と思わずにお力添えください。

皆様の声を、お待ちしております。

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