雑記などのコラムです。
11月雑記(自分だけのテコンドー)
なんか、柔軟日記(週記)をつけてるせいか、今月分はすでに書いたものとして
気持ちの中で快適な月末ライフを過ごしていたのですが、
ハタと気付き、半ばあわててキーボードを打っています。

って言われてもいつ書いているかはわからないですよね。
もともとそんなに文章をすらすら書ける人間ではないので、
月末にアップされるこの文章を書くのにあわてているのはその数日前だと思ってください。

って、そんなことはどうでもいいんですが…。

さてさて、今日のテーマは、「自分の理想のテコンドー」です。

人間は一つのことを成すのに、そのことに求められるいくつかの特性が
どれだけ備わってくるかということを「素質」という言葉で、先月表しました。

それに加えて、その競技をより効率的にその目的(格闘技なら「倒す」とか…」
を成功させるためにどの世界にも「技術」というものがありますよね。
道場では一般的にこの「技術」を教えます。(今日は「精神」の話を一切取っ払います)

しかし、素質という土台に、技術という柱が乗っかれば家は完成かというと、
私の妄想力が正しければ、そうとう雨にぬれます。(?)
つまり、素質と技術のみで行うコトなどは、
テコンドーに限らず屋根のない家に住むようなものだといいたいわけです。

これは、語学とかと似てるんじゃないかと思います。
私は日本語も怪しいので例にとっていいかどうかはわかりませんけども(笑)、
例えば英語を本当に使いこなすのには、英語で発声された言葉を英語で理解して英語で考えて、
英語で返答することが出来て、初めて英語を使っているといえるのではないでしょうか。
日常会話はともかく、ガチンコの議論などはきっとそうでしょう。

…と、言っておきながらあまり自信はないですが、
中学などで教えられた文法の英語では英語を話すことは出来ないということは、
少なくとも私の実感です。
だって、おそらくそれで英語がなんとかなるならポールさん(オーストラリア人34歳)は
めでたく道場入りしたでしょうに…。

…という内輪ネタはおいておいて・・。

ともあれテコンドーも同じことです。
教えられたことを教えられただけやっていても、
出題範囲の決まっているテストは点が取れても、
実際外人サンとは話せません。

つまり英語で言えば、英語を英語で理解し、英語で考えること。
テコンドーに直して、一つ一つの技術の意味を理解して、自分の言葉で話せるようにすること。
これが、テコンドーに限らず一つのことを深める上で、必要不可欠な要素だと思います。

そのためには、
「トルリョチャギ一つをとっても、ただがむしゃらに「あたったもの勝ち」で打つのではなく、
これを打つためにここに追い詰めよう、そのためにはフットワークで…
・・・は、ニガテだからヨプチャギとパンチのフェイントで牽制しつつ、ゆっくり間を詰めよう」

例えば、こういうような、自分の理想形を構築し、「自分だけのテコンドー」をつくっていく必要があります。

そのためにはまず自分を知らなければならない。
自分は今、なにが出来て、なにが出来ないのか。
出来ることをいかにしたら生かせるのか、出来ないことをいかに
「できないことを相手に悟らせないように」工夫できるか
どの蹴りなら相手を倒せるのか。
その蹴りを当てるためにはどうしたらいいか。

その工夫をさまざまに考え、練習で試します。
うまくいかないものを捨て、うまくいくものを伸ばし、
そしてそのうまくいくものを徐々に増やしていきます。

自分が一番、思い通りになる形を発想していくということであり、
それが自分のスタイルになり、
「自分だけのテコンドー」というものの語り手になるわけです。

テコンドーのセオリーを右にならえで教えていけば、
皆さんはもっともっと早くテコンドーが上達するでしょう。

が、それは、中学英語の文法を勉強するようなものだと思ってください。
その「型」にはまらない事態が起きた時、
人に教えられて、自分の「モノ」になっていないものほど役に立たないものはありません。

そしてそれらで培った「自分で考える力」こそ、
格闘技に限らず、いろいろな応用力を生む元になるのだと考えています。

だからもっとバカをやってください。
もっともっと新しい発想をしましょう。
テコンドーは戦後武道です。私が言える立場ではありませんが、
完成した格闘技とは客観的に言いがたい。
みなが発想するそれが、10年後のテコンドーの常識になっていないとは限らないわけです。

そして、一番テコンドーが面白い瞬間は「自分の思い通りになった時」です。
自分の「思い通り」を早く構築して、それを目指してがんばってください。

(あとですね。一つだけ付け足しって事で…、
「自分の発想」について、本気で突き詰めてもらえるのであれば、なにかに書いておいたほうがいいです。
10年もやるとつくづく身に沁みますが、自分が発想したことを、忘れるんですね。

なぜかっつーと、すっごく有効な攻撃を見つけても、
それが広まれば広まったところ(つまりその道場)では、対策が生まれてきてしまいます。
だんだんその場で有効でなくなってしまうと、使わなくなっていき、
そのうち忘れるという、まぁ自然の現象が起きるのですが、
いざ知られていない場では非常に有効だったりします(笑)。

なので、テコンドーノートとかつくって、自分が考えたことをどんどん増やしていくと、
自分に広がりが出来るんじゃないかと思います。一応、やらなかった先輩の老婆心として・・(大笑))

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