雑記などのコラムです。
4月雑記(テコンドーを始めたい人へ)
2006年も新年度を迎えました。

特に4月5月は人の動きも激しく、環境も新たにがんばっている人たちも多いと思います。

そんな中、ライフスタイルも決まって余暇に何かやろうかなと思い始める人も多いようで、
4,5,6月あたりはテコンドー道場でも、入門が多い月となっています。

その際に、質問や相談が多いことをここに書き連ねておきますので、
テコンドーをやってみたいなと思う人は、参考にしてください。
(これは、おそらくすべてのテコンドー道場にも言えることだと思いますので、
この道場には入るのでなくても参考になると思います)

一番相談を受けるのが、「体硬いんですけど大丈夫でしょうか」というものです。

これは単に「大丈夫ですよー大丈夫ですよー」と道場関係者がいっても、
実際にテコンドーは頭よりも上に足が普通に上がってますし、不安になるのも仕方がないと思います。

でも、それは考え方を変えてください。
柔軟性も、テコンドーの技の一つだと思えばいいんです。

つまり、威力のあるカカト落とし(ネリョチャギ)や、
華麗な後ろ回し蹴り(パンでトルリョチャギ)を、皆さんは初めから蹴れるわけではなく、
それをまずはうまくなるために練習をはじめるんですよね?

できないことをできるようにしていくのが練習だとすれば、体が硬いのをやわらかくするのも同じ道理です。
そして、それらの蹴り同様、柔軟性というものは必ず手に入れられます。
(いまや信じてくれる人もいなくなりましたが、私も始めたときは足が90度開かず、
その状態でつま先まで手は届きませんでした
・・・と、こればかりは私を見に来てくれないことにはピンと来ないでしょうが・・・
ともかく、
だから「柔軟は素質じゃない」というのが、私の持論です)

たしかに、歳は若ければ若いほど、柔軟の効果は顕著です。
ですが、歳をとったから、やわらかくならないかというとそうではありません。
(70歳から柔軟をはじめて胸がつくようになった女の方の話があります)

進度はゆっくりでも、努力次第でちゃんとやわらかくなるから大丈夫…というのが、私の結論です。

次に、女性から、「女ですけどついていけるでしょうか」…という質問をちらほら受けます。

これは、体力的についていけないことはあまりないように思います。
万が一やばくなったら手を挙げて休憩すればいいし、
それについて少なくとも私はとがめません。

女性が問題とするのは、そういうことではなく、
どうやら女の子が自分のほかに少ない(いない)と肩身が狭い思いをするところにあるようです。

最近女性の格闘技人口が増えているとはいえ、やはり男性に比べると小数です。
うちの道場も土曜日をのぞけば女性はいないことも多いのですが、
すべて男の時に見学に来る女の子と、女の子がいるときに見学に来た女の子では、
実際に始める率はずいぶん違います。
それを越えてなんとかはじめようと、友達と一緒に入る方もいらっしゃいますが、
片方が辞めるとどっちも辞めるという状況もよくあります。

これは男の私としては下手なことを言っても「女の気持ちが分かってない」ってことにしかなりませんで、
解決法が見当たらなくて恐縮ですが、
自分がテコンドーをはじめたいのはなぜかということをしっかりと自分に言い聞かせて、
初めて、そして続けてもらえたらなぁと思うばかりです。

そして、「週一回でうまくなれますか?」という質問。

なれます。そりゃ週に3.4回やっている人と同じペースで、ということは無理ですが、
そのことについて、テコンドーの練習にて、とある練習を週に一回必ず行って、統計をとったことすらあります。

人間は週一回以上の練習で伸びます。
ちなみに隔週(月に二回)の人で個人差はあっても現状維持くらいでした。

忙しい方も、「なかなかこれないからやらない」…のではなくて、
「なかなか来れない分、練習に来た時を大事にする」つもりで練習を行えば、
必ず効果は上がります。

そして練習外で少しでも時間に余裕ができた時にちょっとした動きを復習してもらえれば、
より効率的な効果を上げることができます。


結論として、すべてにいえることですが、大切なのは「気持ち」です。

「はじめたい」と思ったときの気持ち。

「がんばろう」と思ったときの気持ち。

これをいつまでも大切にすることができれば、必ずテコンドーの技術、強さを身につけることはできます。
それくらい「科学的に力学を研究した。誰でも修練次第で身につけることができる」
と謳っているのがテコンドーですから、もし、皆さんが努力して、うまくなれなかったり強くなれなかったりしたら、
それは皆さんのせいではなく、指導者の責任(つまり厚木道場では私の責任)であるわけです。

だから、先ほど述べた「気持ち」を、自分の満足いくところまで指導員にぶつけていってください。

それに最後まで応えるのが指導員の役目です。

男だ女だ、若いと年寄りだの関係ありません。
大事なのは「気持ち」…肉体なんかじゃなく精神的なものです。

それを教えるのが武道ですので、「継続は力なり」という言葉もついでに思い出してもらって、
今年から何か(例えばテコンドー)を始める人も、今年も継続する人も、
100%でがんばってください!


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