雑記などのコラムです。
厚木道場6周年
道場で言った通り、そして掲示板でよっしーさんが指摘してくれた通り、
厚木テコンドー道場は6周年を迎えました。
正確には6年前の9月の第一週金曜日ですから、9月4日で丸々6年ということになります。

6年という歳月は「伝統」と言う言葉に照らし合わせたら、まだまだ短い歳月でしょう。
ですが、この6年間には厚木テコンドー道場の歴史が詰まっています。
今回は、厚木道場の現在に至る経過を含めて、その記録も兼ねて、
6年間という歳月を振り返ってみたいと思います。
長いので大変かもしれませんが、特に道場生の方々は是非読んで下さい。

厚木道場の設立当時、私は21歳で、おそらく日本一若いテコンドー道場責任者でした。
テコンドー暦という面でも、当時の伝統ある道場の指導員の方々に比べても明らかに短く、
普通なら道場を立ち上げることなどはできるわけはなかったのですが、
ある御高名なテコンドー師範のご助力あっての特例として、開設することがかないました。

現在でこそ袂を別かつ形にはなっていますが、
厚木道場の歴史をたどるにあたって、その方への感謝を忘れることはできません。
今でもこの道場はその師範あってこそのものだと考えていますし、
それを思えば、最後まで御一緒しなかったことは本当に申し訳ないことと存じます。

さて、設立には至ったものの、厚木道場を形作るのに、もう一つ重要な要素がありました。
練習生の存在です。
当然ながら、道場生がいなくては道場としては成立しません。
ともすれば一人で待ち続けなければならず、情熱を糧にした篭城戦を余儀なくされるものです。
そこで、門を叩いてくれた初めての方が、よっしーさんでした。
もう、その時の喜びはこの上ないです。
形はできても、道場としてやっていける自信などは微塵も無かったわけですから。

そもそもよっしーさんがテコンドーを知ったのは、
その年の8月に開催されたテコンドーの大会を、
たまたま別の用事で同じ体育館いた時に見たんだとか。
実はその試合、私、出場してたんです。結果が準優勝で、
道場設立はその勢いを借りたものだったことを考えれば、縁は異なもの味なもの。

とにかく、厚木道場をやっていけるという自信をつけてくれたのは、
その運命的(笑)な出会いと、(道場とは別の)テコンドーの仲間数名の助力であり、
ひいきとかそういうことではもちろんないものの、
今でも色々な方面でお世話になるよっしーさんは、道場にとっては特別な存在です。
(特別な存在といえば、まっさんを忘れることはできませんが、
コラム「平成14年度を振り返り」と重複するので、今回は控えます)

入門者は増えたり減ったり…一時期、WTFテコンドーがオリンピック化した時は、爆発的に増えました。
一方辞めるほうは仕事の転勤だったり、家庭上の理由だったり、自然消滅だったり
…そのたびに喜んで悲しんで、忙しいもんです(笑)。

そんなこんなで6年間。第二武道場が使えない時もあったり、騒音で苦情が来たり、
年末の「一人10本チルギ」がいつまでも終わらなかったり、
防具屋と連絡つかなくなったり、練習中に鼻が折れた道場生を病院に担ぎ込んだり、
無免で単車に乗った道場生追っかけて警察署にダッシュしたりと、
バリバリ内輪ネタな出来事ではありますが、それなりに色々なことがありました。

しかし、やはり一番の出来事は私のテコンドー組織脱退に伴う厚木道場の変化だったと思います。
その経緯は、このページの「はじめに」の通り、詳しいことは触れられませんが、
脱退する際、私が厚木で指導を続けてよいかの信任まで取らせてもらうなど、
その節はいろいろご迷惑をおかけしました。
脱退後、半年に一度くらい節目のたびに皆さんに謝っていましたが、
今も皆さんのことを思えば申し訳なく思います。

なので現在厚木は、どこのテコンドー団体に属さないという、特殊なスタンスに立ってはいます。
しかし、試合や昇級昇段が思うようにできない中で、それでも今の厚木道場でテコンドーに
汗を流す人たちがいてくれることを非常に嬉しく思います。
そして、そんな皆さんを見れば見るほど、私は、どこの道場の指導員よりも
真摯に指導にあたらなければと、いつも謙虚に練習に望めます。
逆境も悪いことばかりではありませんね。

内外で色々なことがあったものの、厚木道場内での、
人間間のトラブルが6年間、まったく無いことが本当に有難いことです。
遠くへ行った時に、かなりの人がお土産を買って来てくれるような、
道場の雰囲気が厚木道場の自慢なのかもしれませんね。

厚木道場はこの雰囲気の良さも含め、すべて、道場生の皆さん一人一人が形成しているものです。
そんな道場生一人一人のことを語り出したらとても終わらないので、
今回は控えるとして、全員一人残らずテコンドーを楽しんでもらいたいし、
強くなってもらいたい。私は本気でそう思っています。
そのために、「テコンドーを鍛える田川の道場」ではなく、
「自分を鍛える自分の道場」であることをもう一度認識し、
練習に貪欲に取り組むようにして下さい。そのやる気を受け止め、
強くなる手伝いをするのが私の仕事です。

もういない道場生、今一生懸命練習に励む道場生の皆さん(全員名前を挙げられなくてごめんなさい)、
設立当初に手伝ってくれた大学テコンドー部の皆さん、
事務兼任の指導員にゅく君、他、厚木テコンドー道場を色々な形で応援して下さった方々。
6年間、本当にありがとうございました。
厚木道場は本当に色々な人に支えられています。
この気持ちが、ここに指し示した人のかなりの数に届かないことを歯がゆく思います。
そして7年目が始まりました。

皆さんがもっと強くなれるように、今年も一生懸命、指導してまいります。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。
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