雑記などのコラムです。
1月雑記(O-1グランプリ!!!)
1月3日某時刻・・・・・・
厚木道場122名ともいわれる猛者の中から激闘の予選を勝ち抜いた13名が挑む0-1グランプリ2012本戦。

雪さえも降り出しそうな分厚い雲を突き破るように次々と飛び立つ挑戦者たちを迎え撃つのは今まで星の数ほどの挑戦者を拒んできた、限りなく険しい山道コースである。
やむを得ず挑戦をあきらめた人へインタビューをしてみれば
「三が日は家族が一緒にいる」
「帰省している」
「子供が親から離れられない年になった」
などともっともらしい理由から、
「寒いのはイヤだ」
「きついから遠慮する」
という、ツッコミどころ満載な返答までさまざまであったが、とにかく挑戦者を尻込みさせる難所であることは
間違いない。

巨大な、ひな壇のように積み上げられた石の階段を登りつつハタと横を見れば、なにか「ケーブルカー」などという
鉄の塊が脇を登っていくような錯覚を覚えるが、人は古来から二本の足ですべてを踏み分けてきたのである。

平地も、山道も、困難も、悔しさも・・・

二本の足さえあればどんな挑戦でも出来る。それを悟った民族の祖が、この地を「にほん(日本)」と名づけたのだ!
「ケーブルカー」などというものは我らの前ではまったくの無力!もちろん誰も見向きもしない。
そして、頂上へ向かう道は「険しいほう」と「ゆるやかなほう」の2本道があるのだが、全員迷わず険しい「男坂」を選択してのチャレンジだった。

みな、満面の笑みを浮かべて登っていると、その思い(重い?(笑))が天に届いたのか、いつの間にか空は晴れ上がり、突き抜けるよう青さと、抜けるように透き通った光景が広がり始めた。
木々の先に見える富士山の鮮明さは、過去3回通しても最もよい。
この分なら頂上につけば、遠くアメリカ大陸を見渡せるに違いない。
いや、それどころかブラジル辺りまで見えるかもしれない。
ブラジルで散歩しているおばさんに引っ張られてる老犬「メアリー」の、
首輪の裏にそっと身を潜めるノミの赤ちゃんのあくびすら見えるかもしれない!!

13人は、そんな期待を胸にいだいて、自分がその幸運に居合わせることを感謝していた。

結局最終的には45分から80分まで、それぞれの時間を戦い抜いてゴール!
さすがにアメリカ大陸は見えなかったが、東京スカイツリーや房総半島が見えるほどの視界だった。

ついで、去年までとは違いまったく寒さを感じない頂上・・・これらはきっと去年までとは違う、
2012年という年の、門出の明るさを暗示しているのだろう。

日の出国「日本」の、大きすぎる太陽を仰いで、2012年を思い、2012年を願う。

2012年がアツテコにとって、道場生にとって、テコンドー界にとっていい年でありますように。

そして、来年はすっぽかした人がちゃんと大山に登りますように!
今年登った人、ちゃんと来年も来ますように!!

・・・祈りは届くだろうか・・・(笑)

O-1グランプリ2012はそして、輝くような参加者の笑顔の中で閉幕した。

            完

(*作品は多少の妄想、誇張表現に筆者本人の希望や憶測がふくまれます)

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