雑記などのコラムです。
4月雑記(両腕のないテコンドー家)
今回の話題に上げるそのニュース自体はもう去年のことですので、
もし知っている方がいらっしゃったら、なんで今頃・・・っていう感じかもしれませんが、
いい話なので紹介します。

「両腕のない女性、テコンドーで黒帯を目指す」
べつにテコンドー関係ではなかったんですが、ニュースが流れているサイトを見ていたら
そんな言葉が目に飛び込んできました。

詳細は、忘れました。何せ一年も前の話なんで・・・あははははは!。

・・・・・・
・・・

じゃあどこがいい話やねん!!!

・・・いやいや、うちら武道家にとってみれば、これだけで十分だと思います。

「両腕のない女性、テコンドーで黒帯を目指す」

わたしはこの人がどんな人か知らないし、その後黒帯が取れたかも知りません。
(時間的には無理ですねまだ)
そして、こんな人ががんばってんのに・・・といいたいわけじゃないし、
この人のすばらしさのようなものを五体満足なわたしは代弁できません。

ここで大事なのは、「一見無理そうなことに挑戦している」ことなんだと思います。
やれるかどうかはわかりません。でも、普通は無理だと思うことを、この人は
それ以上に「やりたい!!」と思ったからこそ、こんな無茶な挑戦を始めたんでしょう。

テコンドーの技は正直難しいものが多いと思います。
でも、できるようになるかどうかは、「どれだけやりたいか」にかかっているんだと思うんです。
「素質が違う」とか、「俺は人と比べてこうだから・・・」という言葉に
やりたい気持ちを隠してしまったら、どんなことだってできるようにはならない。

これは実体験でいえます。
道場来てる人は何度かわたしが話したことを耳にしたかもしれませんが、
わたしは非常に不器用な部類に属します。
身体だって硬かったし、今教えている技のどれもが初めからできた技なんてありません。
が、できるようになりました。

それがえらいわけじゃなくて、もうちょっと続きがあります。
テコンドーではありえん技がいくつもあります。
わたしは暦15年になりますが、
「これは無理だろ」と思う技は、不思議とできるようになっていかないです。
(指導員なのにそれじゃいけないと最近は心を入れ替えてがんばっていますが・・・(笑))

つまり皆さんもわたしも、この「両腕のない女性」も同じこと。
やれるかどうかは、素質云々よりもその「気持ち」が大事なんだと思うんです。
「俺には素質がない。無理だ」とか、人によっては自分ができないことを
特別なことのように思っている方もいらっしゃいますが、
ムリだと思うのは、例えば10年間、そのできないことを「やりたい」と思い
やり続けてから、判断しても遅くはないです。

できるかできないかといえば、必ずできるようになる。
人間はたぶん、やれるようになるまでやれば、必ずできるようになる動物なんだと思います。
すくなくとも、いままで誰かがやったことあることは。
そして、やったこともないことを誰かが挑戦していっているからこそ、世界にはいまだに新しいものが
どんどん増えているんだと思います。
大事なのはやれるかどうか悩むことより、「やりたい」という「気持ち」・・・じゃないでしょうか。
日本のテコンドーが一つになることも・・・と小さく言っておいてみる(笑)。

いつか流れるインターネットニュースで、
「両腕のない女性、テコンドー黒帯を取得」
というテロップが流れることを、地味に期待している田川でした。

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