雑記などのコラムです。
強くなるために〜その必要性と意識について〜
「道場に行けば強くなる」
誤りです。
これは、厚木道場に限らず、はたまたテコンドーに限らず、
格闘技を教えるすべての場所に言える事で、
わたしは(我々は?)「その個人を強くすること」を
お手伝いすることしかできません。

強くなるのは「自分」であり、
「自分が強くなろう」という意識がなければ、肉体的には変わっても、決して強くはなれないのです。
おまけに「そう思うこと」はたやすくても、
「そう思いつづけること」はそう簡単なことではありません。
「強くなる必要なんて、別にないんじゃないの?」
平穏な日々が続けば誰もがそう思います。
わざわざ痛い思いをして強くなって何の意味がある?
…と、疑問を感じてしまうのも仕方がないことです。

でも、強くなること…わたしは絶対に必要なことだと思います。
「平時」はいいんです。強かろうが弱かろうがそれほどの影響はないです。
「非常時」…具体的には「理不尽」な事柄が身に降りかかった時、
自分が強くなっていることがどれだけ自分の自信になるか。
その瞬間、どれだけ冷静でいられるか、心に余裕が持てるか。
これは自分が強くなっているかどうかで大きく違います。

「非常時」「理不尽なこと」「危機」「許せないこと」
ない人はいないと思います。また、今まではなくても、
これからもまったくない人生を送れるとは限りません。
ちなみにわたしの場合、生まれてこのかた、
どうもそういうことが多い気がするので、なおさら言いたいのですが…

その「常ならぬ事態」においても、自分が自分でいられるために、
自分を見失わないために、「強さ」が必要なんです。
正直、危機があった瞬間なんて、誰も助けてはくれません。
警察?間に合いません。赤の他人?助けてくれません。自分が切り抜けるしかないんです。
(他人にカラマレる事だけを指しているわけではありませんよ)
強くなることはこの時代を無傷で切り抜ける保険だと考えて下さい。
もちろんそんな「非常時」「理不尽」がないことに越したことはありませんが、
それは未来の見られない私たちには分からないことですよね。

強くなる必要性を述べてきましたが、
ならば自分が強くなろうという意識を持ちつづけるにはどうしたらいいか。
「自分で」「自分が強くなるためにはどうしたらいいか」を考えることだと思います。
道場は、総合的に強くなる「きっかけ」を与えるところで、
実際なにが必要かは個人個人で違うのです。だから、道場になんとなく通って、
教わった内容を受け身にいくらうまくなっても非常時にその力が自信となって発揮できるとは限りません。

とりあえずここはテコンドーの道場なのですから、テコンドーで強くなる方法を考えましょう。
課題は各それぞれ、いろいろあると思います。
それは時間がたてば(レベルアップすれば)変わっていくでしょうし、
その強度だって人それぞれで違うはずです。
そして、どれくらい強くなればいいのかという答えはないんじゃないでしょうか。
自分に将来起こるかもしれない災厄に、自分が耐えうるだけの強さを求めるのですから、
「どれくらい」という杓子定規な結論は出せないのです。

お互い、もっと強くなりましょう。いざって時に自分に落胆しないようにするために、です。

補足
例えば、それだけ備えて「一生何も起こらなかった!」それならそれでいいじゃありませんか。
火災や自動車保険と同じようなもんです(笑)。

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