雑記などのコラムです。
強さと怖さ
喧嘩でも格闘技でも、一度負けを知り、痛みを覚えると怖くなるものです。

それは人間の防衛本能だと思うので、あるのは当然だし、ある程度は持っておくべきものだと思います。だからこそ自分で自分が守れるのか?って自分に問いかける原点になりますからね。

でも、こればかりが先行して、それから逃れようとばかりすれば、いつまでたってもそこから先、強くなれません。

ならばどうすればその怖さを克服できるのか。
「怖さ」は一朝一夕に克服することはできません。精神的なものの鍛練の成果は肉体的なものより後、常に一番最後についてきます。

例えば「怖さなんて気持ちの問題よー。怖くねーと思えば怖くねー。みんな俺(自分)よりゃ弱えって思えばいいんだよ」
…て言ったってそう思えない人には思えないですよね。(私自身がそれ言ってますけど…)
「怖い」と思う意識のランクは(個々の性格や育って来た環境にもよりますが)、各個人個人の「素質」によると思います。
つまり、5段階で「2」というレベルの恐怖が「怖い」と思う人もいれば、「4」も怖くない人だっているわけです。

では、「2」が怖い人は一生「2」が怖いのか。
これは私がいままでいろいろな道場生や後輩、先輩方を見た経験則ですが、正直、このランクを大人になってから上げるのは難しいです。

ただ、できないわけではありません。少ないながら、「そのランクを上げているな」と思える人を見ています。

どうすればいいのかは個々自分に合ったやり方というものがあるでしょうから、一概には言えません。でもとりあえず私なりの考えを以下にまとめましたので、参考にして下 さい。

「2」が怖い人が「3」の行為をすれば、当然怖いです。ですが、「3」の行為を一度体験すると、「2」は平気になってたりします。そして「2」に慣れたら今度「4」を体験してゆくことによって「3」に慣れていく…というように段階を経ていけば、いつのまにか「2」はまるで平気になっているはずです。つまり自分が怖いと思える一歩上のレベルを常に歩くこと、…私的にはこれです。
怖さを克服しよう!とがちがちに思い込んで無茶をすれば(上記の段階を一足飛びにやろうとすれば)危険なだけです。怖さを克服しようと考えるのではなく、怖さに慣れようと考えてください。ぶっちゃけ結構大変ですけどね。

強くなることは、怖さ(自分の弱さ)を知るところ(=自分のランクを見極めること)から始まると思います。それを知った時、「自分は向いてない」と諦め、格闘技から去った人を何人も見ています。でも、そここそが「始まり」であるということを忘れないで、精進して下さい。
私も決して強くはないです。皆さんとともに強くなっていければいいと切に願っています。

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